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<韓国ニュース>ソウルウィンターフェスタと文化財保護、どっちが優先?

国内最大の冬のイベント「ソウルウィンターフェスタ」の準備を進めているソウル市が、開幕式まで残り10日となった現在でも光化門の使用を確定できていません。

月台(ウォルデ)の使用や『イカゲーム』などの韓流コンテンツ企画物の設置をめぐり、市と国家遺産庁の間で意見の相違が生じたためです。


<2024ソウルウィンターフェスタのポスター>

ソウル市は今月13日から来月5日まで、光化門(くぁんふぁむん)、光化門広場、清渓川(ちょんげちょん)、ソウル広場、DDP、普信閣(ぼしんかく)を結ぶ「2024ソウルウィンターフェスタ」を開催します。

分散していた冬のイベントを統合し、超大型の冬の祭典に発展させるやめに昨年初めて実施されました。今年は光化門月台での開幕式や、光化門正面部から光化門広場までを繋ぐ超大型メディアファサード「ソウルライト光化門ルミナスアクシス」を準備中です。


<光化門の月台>

光化門をイベントで使用するには景福宮を管理する国家遺産庁の許可が必要です。ソウル市は先月、国家遺産庁に対し、12月10日から14日までの開幕式ステージ設置と撤去のための月台(ウォルデ)使用、12月13日から1月5日までのメディアファサード展示のための光化門左右の宮牆(キュンジャン)使用、12月30日から31日までの照明設置のための月台および宮牆使用をそれぞれ申請しました。


<イベント期間中、光化門広場に設置されるイカゲームのキャラクター>

審査の結果、ソウル市の申請は保留となりました。

計画通り月台で開幕式を行い、光化門前100m以内にメディアファサード鑑賞用の大型観覧席を設置する場合、月台が損傷する可能性が指摘されたためです。

また、審査委員の間では、光化門広場に設置される『イカゲーム』シーズン2のキャラクターや特別展示が古宮の雰囲気に合わないという懸念も出されました。


<ソウルライト・光化門(2023)>

ソウル市は国家遺産庁が開発事業だけでなく文化イベントにも非協力的だとして不満を示しています。景福宮管理所さえ、イベント期間が昨年の58日から今年は24日に短縮され、施設物の大部分が月台上ではなく月台左右の空間に設置されるため文化遺産の損傷はないと判断しているからです。また、光化門広場の管理権限はソウル市にあるため、コンテンツ企画は市の業務領域だという反応も見られます。


しかし、ソウル市が文化遺産を使用する際に行政上の都合だけを考えているという批判も出ています。

通常、光化門の使用申請は5~6か月前、少なくとも2か月前には行うべきですが、ソウル市は昨年に続き今年も1か月前に申請を行いました。

一部の団体はイベント6か月前に申請して審査を受けたにもかかわらず、ソウル市はそのような準備を怠ったとの指摘があります。

漢陽大学観光学部のイ・フン教授は「文化財を保全する立場では、審査と補完の手続きが必要なため、自治体が十分な時間を取って審査を受ける姿勢が必要だ」と述べました。




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