「飛行機が欠航になってしまいました。それで人生で初めて、いや、運転手さんが運転してくれたんですけど、車に乗って一晩中10時間、高速道路を走りました」
今月のワールドツアー(「2024 IU H.E.R.E.H. ワールドツアーコンサート」)の一環として、北米を巡回している歌手アイユー(31・本名イ・ジウン)の3回目の公演が22日、ワシントンDCの中心部にある「キャピタル・ワン・アリーナ(Capital One Arena)」で開催されました。
首都ワシントンを本拠地とするプロバスケットボール(NBA)チーム「ワシントン・ウィザーズ」のホームアリーナであり、国内外の大物アーティストの公演が絶えない場所です。
チケット販売開始とともにアメリカのメディアと現地の人々の関心が集中した今回の公演は満員の観客が集まり、盛況のうちに行われました。特にファンを感動させたのは飛行機が欠航になったため、車で10時間かけて会場まで来たアイユーの「真心」でした。
アイユーはこの日の公演でエピソードを一つ披露しました。
19日にマイクロソフトのクラウドサービスに障害が発生し、アメリカの空港では数日間にわたり航空便の欠航が相次いでいます。アトランタ公演を終え、ワシントン行きの飛行機に乗ろうとしたアイユーもその影響を受け、飛行機がキャンセルされました。
アイユーはこの日、自分が飛行機の欠航の中、車で10時間かけて会場まで来た過程を落ち着いて説明しました。アイユーは「とても大変でしたが、オープニングをしながら皆さんの歓声を聞いていると、それだけの価値があることだと思いました」と語りました。すると観客席からは雷のような歓声が湧き上がりました。
アメリカのネットユーザーたちはX(旧ツイッター)で、アイユーが10時間も車に乗って会場まで駆けつけたことに注目しています。「アトランタからDCまで来るのは拷問だっただろう」「本当にありがたい」「美しい夜だったし、今日は彼女がプリンセスだった」など、好評が相次いでいます。
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