文化体育観光部と韓国観光公社は、2025年の観光トレンドとして「スぺクトラム」(S.P.E.C.T.R.U.M)を提示しました。
観光分野の国内外機関や企業が予測した市場トレンドや政策などを総合的に比較・分析し導き出したトレンドキーワードです。
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文化体育観光部と韓国観光公社は、まず人口減少による地域消滅問題を観光産業で解決するために「地域の観光産業基盤構築に向けた動き」が増えると予想しています。
特に注目すべき有望な市場として、2030年までに最大6000万人に達する可能性がある「デジタルノマド」人口が主導する「ブレジャー(仕事と休暇を兼ねる)」を挙げました。
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「ペットフレンドリー観光」需要も着実に増加するとの予測しています。昨年韓国観光公社が実施した調査によると、ペット同伴での国内宿泊旅行経験は2022年53%から2024年には60%に増加する見込みです。
文化体育観光部と韓国観光公社は、韓国国内のペット市場が2022年62億ドル(約8兆ウォン)から2032年には152億ドルに達すると予測しており、ペット同伴旅行需要も増加すると見ています。
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次に「韓流産業の拡大・多様化」に伴い観光商品も多様化していると見ています。
作家ハン・ガンが韓国作家として初めてノーベル文学賞を受賞するなど、K-POPやドラマだけでなく、文学、ビューティーなど韓流コンテンツを活用した観光商品が多様化することが期待されています。
ソウル観光財団によると、昨年外国人観光客によるビューティー分野の消費は364億ウォンに達し、2019年と比べ231%増加しました。
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「美食旅行」も2025年観光市場の主要トレンドと見なされている。昨年発表された「2023国民旅行調査」によると、旅行先での活動の中で美食観光は3位(60.2%)にランクインしており、その比重は高かった。同じ期間に実施した「外国人観光客調査」でも、外国人観光客が韓国旅行を決定した主な要因として、そして最も満足度が高かった旅行活動として「食道楽観光」が挙げられた。
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人工知能(AI)技術による急激な変化は観光・旅行産業にも影響を与えると見られています。
AI基盤の旅行サービスなど「汎用化されたAI技術の活用」がますます増加すると説明されています。
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平均寿命の延長に伴い、「ウェルネス癒し旅行・個人化」も2025年に注目すべき観光トレンドとして挙げられました。
アメリカのグローバルウェルネス研究所は、国際ウェルネス観光市場が2020年に4357億ドル(約626兆ウォン)から2025年には1兆1276億ドル(約1620兆ウォン)に成長すると予測しています。
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そのほか、カカオペイやゼロペイなど最近外国人観光客の間で利用が増えている簡便決済サービスなど「デジタル転換による個人利便性の強化」、現地文化体験や地元の食べ物など地域密着型観光体験への需要増加など「ローカリズム追求」が今年注目される観光トレンドとして選ばれました。
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