尹錫悦（ユン・ソギ二ョル）大統領は12日午前の国民向け談話で、戒厳令の発動の背景と経緯を説明しつつ、野党に対して「狂乱の刃の舞」という表現を用いながら強烈に批判しました。
続けて、不正選挙の捜査の必要性や野党の立法暴走を指摘し、戒厳の法的正当性を強調ししました。
さらに、国民と共に最後まで戦うと訴えました。
尹大統領は談話で、野党の暴走と憲政秩序を破壊する行動を強く批判し、これを阻止するためのやむを得ない措置として非常戒厳令を布告したと明らかにしました。
大統領は、選挙管理委員会のセキュリティの欠陥や不正選挙の疑惑、野党による政治的な弾劾の乱発を「狂乱の刃の舞」に例え、国家の安全保障と経済に重大な脅威を与えていると警告しました。
大統領は、「選管の電算システムにおけるセキュリティの欠陥が放置されたままの状況で、特定の勢力が選挙結果を操作できる環境が整ってしまった」と述べました。
選挙管理局が国家情報院からのセキュリティチェック要請を拒否した点を問題視し、「このような状況で、国民は選挙結果を信じられるだろうか」と反問しました。
選挙管理局のずさんな管理と特定勢力の執拗な妨害が選挙の信頼を損なっていると指摘しました。
また、野党が政治的な弾劾を乱発し、憲政秩序を破壊していると批判しました。
彼は「野党は自らの利益のために国会を武器化し、大統領と政府を攻撃し、国政を麻痺させた」と述べました。
さらに、「弾劾の発議や特別検察官の要求は、正当な法的手続きではなく、政治的な武器にすぎない」と強調しました。
大統領は、野党の行動が国家の安全保障にも深刻な悪影響を及ぼしていると主張しました。彼は「外国人による軍事施設の撮影事件をはじめ、安保の脅威が深刻化している状況にもかかわらず、野党はスパイ罪の処罰を強化する法案を阻止した」と述べ、「国家保安法の廃止を目指す行為は、大韓民国の安保の根幹を揺るがす行為だ」と批判しました。
スパイ法改正案が突然の野党の態度変化により国会を通過できなかった問題を強調したとみられます。
経済危機も野党の責任だと指摘しました。
大統領は「野党は原発生態系の支援や次世代産業の育成予算を大幅に削減し、青年や庶民のための支援予算さえも削った」とし、「その結果、国民の生活がさらに厳しくなっている」と述べました。さらに、「野党のこのような行動は、大韓民国の未来を自ら崩壊させる行為だ」と強調しました。
非常戒厳令の布告に関して、大統領は「野党の暴走を止め、憲政秩序を立て直すためのやむを得ない選択だった」と説明しました。
彼は国会に象徴的に部隊を投入したのは「警告の意味」であり、国会を解散したり麻痺させたりする意図はなかったと述べました。
大統領は「野党はこれを内乱罪に仕立て上げ、私を弾劾しようとしている」とし、「これは憲法と法治を無視する国憲紊乱行為だ」と批判しました。
続けて、「私は国民と共に最後まで戦い、憲政秩序と国家の未来を守るためにすべてを捧げる」と強調しました。
最後に彼は「法的・政治的責任を回避しない」と述べ、「国政の麻痺と憲政秩序を破壊する野党の暴走を阻止するために、国民が一つに団結してほしい」と訴えました。
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