最近、アメリカで「サブウェイプッシング」と呼ばれる無差別な地下鉄押し出し犯罪が増加し、衝撃を与えています。
同時に、国内では当たり前だと思っていたホームドア(スクリーンドア)の設置がその重要性を再認識させる契機となりました。

地下鉄のホームドアは、国内の自治体の中でソウル市が初めて導入しました。
ソウル市は2006年から2009年までに、地下鉄1~8号線の262のすべての駅にホームドアを設置しました。
当初の目標であった2010年より約1年早く設置を完了しました。
現在では、9号線やウイシンソル線を含め、合計345の駅にホームドアが設置されています。
ソウル市によると、ホームドア設置前の2001~2009年には年間平均37.1人だった地下鉄事故の死亡者数が、2010年以降は0.4人(0~2人)に大幅に減少しました。

ホームドアは、線路の汚染物質や列車風を遮断し、微細粉塵の減少効果ももたらしました。
設置前の微細粉塵濃度は基準値(100㎍/㎥)を超える106.7㎍/㎥でしたが、設置後は86.5㎍/㎥に約20%低下しました。
ホームの騒音も設置前の78.3㏈から設置後は72.1㏈に約7.9%減少し、冷房効率は30%向上し、1日あたり6億ウォンに達していた電力費用が4億2,500万ウォンに30%削減され、6~8月の基準で年間167億ウォンの節約となると分析されました。

ソウル市は、ホームと列車の間の隙間が広い曲線ホームで発生する可能性のある足抜け事故を防ぐため、昨年から折りたたみ式自動安全ステップの設置も開始しました。
現在までに1~8号線の22駅263か所に設置を完了しており、今年も52駅326か所に設置することを目標としています。
折りたたみ式自動安全ステップの設置が難しい67駅413か所には高輝度LED警告灯を設置し、乗客が足抜けの危険を認識できるようにする計画です。

また、世界最大の旅行情報サイト「トリップアドバイザー」は、韓国で観光客が体験すべき体験として「地下鉄に乗ること」を挙げました。
ソウル市交通局長は、「ソウル地下鉄は市民の利便性のための混雑度管理から地下鉄の空気質改善など、利用市民の安全のために持続的に努力している」と述べ、「ソウルを訪れる外国人観光客にも引き続き高評価を受けられるように管理していく」と語りました。
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