韓国の小説家、ハン・ガンが韓国人作家として初めてノーベル文学賞を受賞しました。
スウェーデン・アカデミーは10日の夜8時（韓国時間）、2024年のノーベル文学賞の受賞者として韓国の作家ハン・ガンを選出したと発表しました。
スウェーデン・アカデミーは「歴史的な傷跡に向き合い、人間の生の脆弱さを詩的な散文で露わにした作品」を理由に彼女にノーベル文学賞を授与すると述べました。
ハン・ガンは受賞発表後のノーベル委員会との電話インタビューで、「別の方から知らせを受けて受賞の事実を知った」とし、「非常に驚き、光栄に思う」と語りました。
彼女は息子と食事中にこの知らせを聞いたそうで、息子も非常に驚いていたと伝えました。
ハン・ガンは「光栄であり、賞をいただき感謝している」と述べ、「私は韓国で本とともに、韓国文学とともに成長したと言える。仲間の作家たちの努力や強さが私に大きなインスピレーションを与えてくれた」と語りました。
ハン・ガンが2007年に発表した小説『菜食主義者』は、2016年にマン・ブッカー国際賞を受賞しました。また、万海文学賞を受賞した小説『少年が来る』の海外翻訳版権も20カ国に販売されました。昨年発表した小説『別れはしない』は、フランスの4大文学賞の一つであるメディシス外国文学賞を受賞しました。
ハン・ガンは、女性作家として史上18人目のノーベル文学賞受賞者となりました。
ノーベル文学賞は2012年以降、ほぼ毎年、男女が交互に受賞しており、昨年のノルウェーの男性作家ヨン・フォッセに続き、今年はハン・ガンが受賞したことでこの伝統が続くこととなりました。
アジア出身の作家がノーベル文学賞を受賞したのは2012年に中国の莫言（モー・イェン）が受賞して以来、12年ぶりです。
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